引き寄せの法則や潜在意識の活用などの願望実現について学んでいくと、必ずと言っていいほど突き当たるのが、セルフイメージだと思います。
また、「もっと自分に自信が持てれば…」、「もっと自分を好きになれれば…」といった理由でセルフイメージの書き換えにチャレンジする方も多いかもしれません。
しかし、書籍で読んだアファメーション文を繰り返したり、はたまた、高額のセラピーを受けたりしてもセルフイメージが書き換わったという実感が今一つ持てなかったという人も多いですよね。
そんな方にまず知ってほしいのが、そもそも、セルフイメージの正体とは何なのか?ということ。
ここの理解が抜け落ちてしまっているために、つまづいてしまっている人がとても多いんです!
これは、私たちが、どのように自分の人格というものを作り上げてきたか、そして、運命の正体とは何かという話にもつながってきますので、まずここを腑に落とすことができれば、実は、専門家の手を借りずとも、日常的にどんどんセルフイメージを書き換えてしまうこと、そして、現実を思いのままに創造していくことは十分可能なんです。
セルフイメージとは、習慣の集合体
セルフイメージの変え方を知る前に、まずは、そもそもセルフイメージとは何なのか?ということを知る必要があります。
多くの人が思いがちなのは、自分に対するスペック表のようなイメージなのではないかなと思います。自分は人に好かれる性格だとか、美人だとか、仕事ができるとか、人見知りだとか、なんでも三日坊主になってしまうとか、早起きが苦手だとか、そういった、自分に対するレッテルのようなものだという認識が一般的に多いように思います。
もちろん、それはそれで間違いではないのですが、セルフイメージの書き換えをしようと思った時に、その捉え方だと、「自分は○○である」といったように、自分に言い聞かせるような手法を取ろうとしてしまいがちなんですね。
それだと、潜在意識レベルまでそのメッセージを届けるのは至難の技になります。
もちろん、言語によるアファメーションは、ポイントをしっかり抑えれば絶大な効果を発揮してくれるものですが、ただ言い聞かせるだけといったレベルだと、ほぼ効果は期待できません。
しっかりと潜在意識レベルでセルフイメージを書き換えるためには、セルフイメージの正体や構造、そして潜在意識の特性を知っておく必要があります。
では、セルフイメージの正体とは一体何なのでしょうか?
それは、【自分】という癖そのもののことです。
そう、セルフイメージ、つまり自我とは、無数の思考パターン、行動パターンの集合体のことなんです。
もっとシンプルに言えば、私たちが持つあらゆる習慣の集合体、それが【わたし】というキャラクターであり、セルフイメージなんです。
潜在意識は、論理で考えていない
では、このパターンというのは一体何なのでしょう?
私たちの脳というのは、実は、目の前で起きた物事を詳細に吟味し、どう解釈し、どういう感情、どういう行動をアウトプットするかというのを、その都度、一からしている訳ではないんです。
脳にとって、全ての物事をくまなく認識・解釈するというのは非常に負荷が高く、それだけでエネルギーを使い果たしてしまうので、省エネ対策として、【自分にとって重要度の高いものだけを見る】、そしてさらに、一度見たものに関しては、【初回の経験をプログラム化し、自己の反応を自動化する】ということを行っています。
もう少し詳しくこの流れについて説明していきますね。
まず脳は、一度何かを経験したら、その時にした解釈、繰り出した出方というものをパターン化し、プログラムとして潜在意識内に格納してしまいます。そしてその後、似たような状況に出くわした際には、その状況を一から吟味解釈するのではなく、過去のパターンの中に当てはめて、自動反応的に解釈・情動生成・行動判断といったものをアウトプットするというシステムになっているんです。
ですから、スピリチュアルなどでよく語られる、「感情はあなた自身ではない」というのは、つまり感情というのは、過去の特定の経験によって作られた、プログラムに過ぎないからということなんですよね。
そう、ある状況に対して、あなたがついしてしまう、感情的、行動的反応というのは、実はその大部分(人によってはほぼ全て)が、論理的なものではなくって、ただ、潜在意識が過去のパターンに当てはめて、条件反射的にアウトプットしてしまっているものなんです。
セルフイメージの書き換えは、潜在意識の仕組みが分かれば、実はごく単純
このようにセルフイメージというのは、私たちの潜在意識内で過去に作られた無数の反応パターンの集積ということになります。
あなたが日常で、なんとなくやってしまうこと、反射的に思ってしまうこと、つい口にしてしまうことというのは、全て潜在意識に私たちがドライブされてアウトプットしてしまってることなんです。
つまり私たちが普段認識している【わたし】というのは、無数の癖や習慣の集合体ということなんです。
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セルフイメージというものを単に【わたし】に対するイメージと捉えていると、その書き換え方というのも、なんとなくとらえどころのない、ぼんやりしたものになってしまいます。けれど、セルフイメージの構造をあらためて理解すると、その書き換え方というものが大きく変わってきます。
つまり、何かひとつ、自分のごく小さな癖や習慣を意識化し、それを変えてしまえば、それは立派なセルフイメージの書き換えなんです。
まずはそうやって、自分の意志でセルフイメージを書き換えたという経験を一度自分の中に作ってしまうんです。そうすれば、それは何度でも再現可能なスキルとなるので、あとはどんどんその数や規模を大きくしていけばいいだけになります。
現実の変化は、セルフイメージの変化の付属品でしかない
あなたの中で何かひとつの思考や行動の習慣が変われば、当然、それに付随して現実というものが変わります。
しかもそれは、手に入ってすぐ失われてしまうような一過性のラッキーや偶然ではなく、あくまでセルフイメージの変化に付随するものなので、きわめて持続的で、日常的なものとなります。
つまり、人生レベルで変化する訳です。
そして実は、今回解説してきた、習慣の書き換えによるセルフイメージ書き換えを深く学んでいくと、実はその構造上、引き寄せの法則のコツというものが非常にハイスピードで習得できてしまいます。
潜在意識や引き寄せの法則というと、何か一過性のラッキーや偶然を引き寄せるようなものなのでは?というイメージを持つ方も多いのですが、実はそうではないんですね。
本来それらは、人生レベルでの変化をもたらすものなんです。
その根底には、潜在意識に格納されている思考癖や習慣といったものが、その人の人生脚本や運命になってしまうという仕組みがあります。
意識化されていない思考癖や習慣によって、自動運転的に現実が生成されていくとき、人は、自分の人生が自分の意志とは関係なく進められてしまっているように感じるため、その流れを、しばしば運命と呼びます。
習慣や癖というのは、あくまで潜在意識によって運用されているものであり、それが意識化されないがゆえに保持され続けてしまっているという特性があります。
なぜなら、「そういう癖がある」ということすら本人は気付いていない、もしくは、「自分そのものだから変えようがない」と思ってしまっている訳なので、変えようという意志が発動できないんですね。
そう、もし、自動反応プログラムを意識化するという行為そのものを知らない、もしくはしない人生だとしたら、その人は過去に場当たり的に作られた脳内プログラム、つまり運命に翻弄される人生を延々と歩むことになってしまうんです。
そして残念ながら、ほとんどの人が、こうした人生を歩んでいます。
逆に言えば、潜在意識内の自動反応プログラムは、意識化された時点で、私たちはそれを変更可能になるということなんです。
プログラムの意識化とその書き換えスキルを身につけることができれば、その人は、運命から解放された、いわゆる人生の創造者となれる訳なんです。
まとめ 潜在意識の意識化が鍵!超実践的セルフイメージの書き換え方
ここまでくると、非常に壮大な話に感じられるかもしれませんが、この一連の仕組みさえ理解してしまえば、セルフイメージの書き換えというのは、誰か専門家などにお願いしなければいけないような極めて高度で特殊なものなどではないんです。
自分の癖や習慣を意識化し、欲しい現実を想定した上で、それを変えてみるというごく小さなプラクティスを重ねていくことで確実に習得できるし、それがひいては、潜在意識の達人、そして人生の創造者への道だったりするのだという仕組みのアウトラインが、今回の記事で伝わっていればと思います。
潜在意識の意識化については非常に奥が深いので、また様々な角度から追々語っていきますが、ぜひ日常から、「セルフイメージというものは、無数の自動反応プログラムの集合体であり、今の目の前の現実は、そのセルフイメージの付属物である」という目線で、自己観察してみてくださいね!
潜在意識と引き寄せの法則への理解が大きく加速するはずです。では!