私たちは、自分たちが持つ思い込み(潜在意識が持つ脳内設定)によって、随時目の前の現象を解釈し、選択を行い、そうやって日々現実を創り続けています。
つまりシンプルに言ってしまえば、現実創造の前提となる思い込みを変えてしまえば、現実というのは放っておいても自然と変化していくということです。
けれど、一口に思い込みを変える、潜在意識を書き換えるといっても、「それが出来ないから苦労してるんだよ~!」と思われている人も多いのではないかと思います。
そして、だからこそ、この記事にたどり着いたのかもしれません。
多くの人が潜在意識を書き換えることに非常に苦労し、そして失敗してしまう理由、それは、顕在意識による努力のみで潜在意識を書き換えようとしてしまっていることなんです。
顕在意識と潜在意識の力を比較すると、3:97くらいの大きなパワー格差があると言われています。
3%の力で97%の力に立ち向かうのって、なかなかに大変ですよね?
そう、つまり、そもそも潜在意識を書き換えるには、潜在意識自身の力も活用しないと、実は何かと非効率ということなんです。
ほとんどの人が知らない、 潜在意識を使って潜在意識を書き換えるということ。
この仕組みを理解し、活用することができれば、潜在意識の書き換えというのは、実は失敗しようがない、つまり、ほぼ100%の成功率でできるものなんです。
そして、いわゆる成功者と呼ばれる人たちの多くは、意識的にであれ無意識的にであれ、この潜在意識による潜在意識の書き換えというワークを、日常の至る所に取り入れています。
だからこそ、望みは叶って当たり前、世界は自分の味方であるという思考回路を保てているんですね。
恋愛であれば、愛されるのが当たり前。仕事であれば、成功するのが当たり前。お金であれば、豊かであることが当たり前。
そういった認識を潜在意識の中に自動的に取り込むシステムを自分の生活の中に構築しているんです。
多くの人が知らない、けれど、成功している人はやっている、この秘密のワークとその仕組みについて、今回は徹底解説していきます。
潜在意識の書き換えは難しくない!脳の仕組みを知れば、成功するのが当たり前
潜在意識の書き換えをすると言っても、そもそも潜在意識の性質や、私たち一人一人が持っている思い込みといったものがいったい何なのか?その正体を知らないままだと、実際問題、何をどうすればいいのか?どうすれば効果的に自分の潜在意識に働きかけられるのか?それが分からないため、どうしても的外れな取り組みになりがちです。
それ故、潜在意識の書き換えがあたかも難しいことのように誤解されてしまうんですね。
なのでまずは、潜在意識の中に書き込まれている情報の正体について解説していきたいと思います。
この部分の理解を飛ばしてしまうと、「潜在意識を使って潜在意識を変える」ことのイメージがつかみにくくなってしまうので、あせらずじっくり読み進めていってくださいね!
潜在意識に書き込まれている情報の正体
私たちが持っている思い込み、つまり潜在意識の中に書き込まれている情報って、そもそもどのように作られたものか、あなたは知っていますか?
私たちの持つ「思い込み」は、決して生得的なものではありません。
潜在意識には、
「無意識下で常に情報収集し、生まれてから死ぬまで休むことなく自動学習し続ける」
という性質があります。
学習と言っても、顕在意識の部分でするそれとは全く異なります。
顕在意識でする学習とは、学習するための時間をまず確保し、そして講座や教材といったものを通じて、努力して進めていく学習になります。
それに対して、潜在意識がする学習とは、無意識による自動学習になります。
この自動学習機能は、読んで字のごとく脳によって自動で行われるため、私たちが意識するしないに関わらず、生活の中で常に休みなく行われているものになります。
そしてその学習結果が、私たちの持つ思考パターンや概念、出来事に対する解釈の仕方などになる訳です。
在り方そのものであり、生き方そのものとも言えます。
そう、つまり私たちが持つ、世界に対する概念(思い込み)というのは、実は生活の中で、無意識のうちに脳が周囲の環境から自動的に情報収集し、その収集した情報をまとめ上げ、パターン化することで、自らの思考回路として身に付けたものということなんです。
言い換えれば、それが人格形成の構造ということになります。
私たちの思い込みや思考パターンは、潜在意識による無意識の自動学習によって獲得したもの
では、潜在意識がその学習の拠り所にするものとは、何なのでしょうか?
それは、私たちそれぞれが身を置く【場】になります。
ほとんどの場合、生まれて一番最初に所属する場は、家庭だと思います。
人生の初期、私たちは家庭という場において、家族の持つ情報場、つまり両親だったり兄弟だったりといった人物たちの持つ思考回路や思い込みを、その行動パターンや在り方を通じて、非言語レベルで学習していきます。
つまり簡単に言ってしまうと、思い込みや思考癖、世界の観方といったものを、周囲の人間から勝手にコピーしてしまう性質があるということなんです。
潜在意識を使って潜在意識を書き換える技術
潜在意識を使いこなす上で、ぜひ知っておくべき重要な情報が二つあります。
- 一つは、潜在意識は、非常に高度な情報処理能力を備えていること。
- そしてもう一つは、潜在意識は、絶望的なまでにパッシブであることです。
つまり、潜在意識には自分の意志がないんです。
ただただ、情報収集と解析(概念の獲得)、そして実務処理(現実創造)をするのみ、なんですね。
超高性能コンピューターや人工知能などがそのイメージに近いと思います。
そしてここで問題となるのは、上述したように潜在意識には自分の意志がないため、「環境からの自動学習」を行う際、何かしらの方向づけが与えられない限り、ランダムに情報収集を行っていってしまうこと。
つまり良い思い込みはもちろん、不都合な思い込みまでもどんどん自分の中に作っていってしまうんです。
良くも悪くも私たちの潜在意識は、関わる人、つまり周囲の環境が変われば、勝手にその中身を書き換えられてしまう性質のものである!ということ。
そう、実際のところ潜在意識って、「潜在意識自体が持つ自動学習機能」と「身を置く環境」によって日々勝手に書き換えられ続けてるんですね。
朱に交われば赤くなるということわざがありますが、それはまさに、この潜在意識による環境からの自動学習を示しています。
周囲の人間たちの思考パターンや「当たり前」が、いつのまにか自分の思考パターンや「当たり前」なっていく。
つまり家庭であれ、職場であれ、ごく個人的な付き合いであれ、特定の【場】の持つ情報が、そこに属する個人の思考回路に同期されていく訳です。
であれば、私たちがやるべきことは何なのか?
そろそろ見えてきたのではないかと思います。
そう、要は、どういった思い込みを自分の中に取り込み、またどういった思い込みを取り込まないようにするか?その「方向付け」を潜在意識に与えてあげさえすれば良いということなんです!
そうすれば、実は毎日アファメーションを唱えたりせずとも、あとは潜在意識が自動的に欲しい思い込みを周囲から学習していってくれるんですね。
これが、潜在意識を使って潜在意識を書き換える日常ワークの仕組みになります。
身を置く場そのものを非言語アファメーションとして使っていく訳です。
どうでしょう?だいたいの構造がつかめたでしょうか?
では続いて、その具体的なやり方について解説していきます。
思い込みは選べる 潜在意識を意図的にデザインしよう!
まずは、潜在意識に与える学習の方向付けを決めるために、自分はどういった思い込みが欲しいのか?自分にとってどんな思い込みが役に立ってくれそうか?それを決めていきます。
一番いいのは、まずは未来を先に決めてしまうこと。
それも、今の自分にとっては無謀とも思えるようなもの。
つまり、今の自分の思考の枠の外にあるような未来を設定して欲しい訳です。
なぜかと言えば、今の自分でも無理なく達成できそうな未来を設定してしまっている場合、その未来設定というのは実は、無意識に掛かっている思考の制限の枠内での選択になってしまっているんです。
そうすると、たとえその願望が達成できたとしても、結局は、既存の自分の思考の枠内からは出られていないため、本当の意味での現状打破にはならず、満足感や至福感が得られないんですね。
また、そもそも【今の自分】というセルフイメージから変わらなくても到達できそうな未来であるため、思考を書き換える必要性自体がなくなってしまうんです。
脳はある意味、超効率主義者というか、言ってしまえば怠け者な側面があるので、「変わる必要がないなら、めんどくさいから変わらない!」となってしまうんですね(笑)
ですので、今の自分の現状は一度脇に置いておいて、本当に妥協なく欲しいと思える未来を思い切って設定してしまってください。
そうしたら次に、その【今の自分】が欲しいと思っている未来を、既に当たり前に手に入れられてしまっている人物を身の回りに探してみてください。
恋愛で言えば、自分は愛されて当然、尽くされて当然と思っている人物。経済面で言えば、お金に対して心配や不安を一切抱えていない人物。仕事面で言えば、高いハードルも楽々と超えてしまうような人物などですね。
もちろんこれらは一例で、実際の選択は、あくまであなたの好み次第となります。
要は、あなたが今欲しいと思っている、けれども、それを叶えるのは少し難しいのではないかと捉えている事柄に対し、それを手に入れるのはごく簡単なこと、叶って当然のことという思考を既に持っている人物を現実世界で探すということ。
もしどうしても身近でそういった人が見つからない場合は、情報空間で出会える人、つまり何らかのメディアを通じてその人の思考に触れられる人物でもかまいません。
さて、そのようにしてコピー元の脳みそ(思考回路)の持ち主を見つけたら、極力多くの時間を、その人と一緒に過ごすようにしていきます。
身近な人であれば、単純にその人と同じ場になるべくいるようにして、在り方に実際に触れるようにするということになりますし、メディア上の人物であれば、その人の発信になるべく多く触れるようにして、相手の思考や在り方という情報に自分の脳を浸すようにしていく訳です。
どちらにしても、今のあなたが欲しいと思う思い込みを持つ人の情報場に自分の潜在意識を多く触れさせることで、ターゲットとなる情報を収集し、やがてそれらの情報があなた自身の思考回路となるよう、潜在意識に自動学習させてあげることが狙いになります。
ここでポイントとなるのは、あまり難しく考え過ぎず、ただシンプルに、その人の思考や在り方に自分の潜在意識を浸すということ。
今回説明している、「潜在意識で潜在意識を書き換える」方式の場合、顕在意識である思考で情報分析することにほとんど意味はありません。
なのでここは、潜在意識に完全にお任せしてしまって大丈夫です。
ただここで一つ、非常に重要な注意点があります。
欲しい思い込みを潜在意識に狙い通り書き込むための注意点
先ほど述べた、潜在意識に対し学習の方向付けを与えるということに大きく関わってくるのですが、 その注意点というのは、学習ターゲットにする人物を、自分の上に置きすぎないということ。
あくまで自分自身は、相手と同じ土俵に立ち続けるんです。
学習ターゲットにする人物というのは、今の自分が欲しいと思っているセルフイメージを既に持っている人物であるため、ともすると、相手に憧れるあまり「あの人だから叶えられるんだ」「あの人だからそんな風に簡単に手に入れられるんだ」と思ってしまいがち。
この意識状態に陥ってしまうと、潜在意識が適切な学習をできなくなってしまうんです。
つまり、「相手にはできて、自分にはできない」という証拠集めをしてしまう恐れがあるということ。
また脳は、本人がまとっている役割に応じて、その役割を全うするために必要な情報のみを集めるという性質があるため、同じ土俵に立っていない状態だと、やはり収集される情報にズレが生じてしまうんですね。
具体的な例を少し挙げてみます。
料理人の調理風景を、同業者である別の料理人や料理人志望の人が観察するのと、単に食事を楽しみに来たお客さんが観察するのとでは、得られる情報の角度や細かさが当然違ってきますよね。
アーティストのコンサートにしても、同業者である別の歌手もしくは歌手志望の人がコンサートを観る目線、照明などの専門スタッフが観る目線、会場警備にあたる人が観る目線、純粋に観客として来場した人が観る目線、それらはすべて異なります。
それぞれの立場によって、着目するポイントも脳が収集する情報も全く異なってくる訳です。
潜在意識に対する情報収集の方向付けというのは、この「目線」、つまりどういった立場の人物として、何を目的として観察するのかといった部分のコントロールのことなんです。
欲しい未来の設定(目的)と、そこでの自分の役割(立ち位置)という前提条件を誤った状態で学習対象を観察してしまうと、潜在意識がコピーする情報内容が大きくズレてしまいますので、ここはよーく注意してくださいね!
成功者はやっている!環境が持つ情報場を吟味し、選ぶという思考を日常に取り入れる
こういった、自分の潜在意識に取り込む情報を意図的に選ぶということを、いわゆる成功者と呼ばれる人たちの多くは、日常生活を中にしっかりと取り入れています。
それにはもちろん、付き合う相手をしっかりと選ぶことが最重要事項になります。
好ましい思考を持つ人物、つまり尊敬できる人物を友人として選ぶし、また、家族や旧友など、自分にとってたとえどんなに大切な相手であったとしても、同調したくない思考を持つ人物に対しては、物理的にであれ心理的にであれ、一定の距離感を保つようにしていたりします。(※誤解されがちですが、これは拒絶とは全く異なる感覚になります)
また実は情報は、人間の思考のみでなく物や空間といったものにも宿っているため、値段の高い安いは別にして、質の高いものを身に付けたり、自室や職場も含め、上質な空間に身を置くということもしています。
要は、自分の生活空間すべてが潜在意識の情報収集元であることを、彼らは体感・経験レベルで知っているから、生活環境を意図的にデザインすることによって潜在意識を思いのままにデザインしていくというワークを、ごく日常的に取り入れている訳なんです。
私がこれまで出会った経済的にも精神的にも豊かな人たちは、潜在意識の知識のあるなしにかかわらず、ほぼ間違いなくこういったことを自分の生活の中に取り入れていました。
繰り返しますが、これは 必ずしも高級品を身につけたり高級店に通ったりしなくてはならないと言ったことではなく、身を置く場や身に付ける物品が、自分の潜在意識に対して好ましい情報を与えてくれるものであるかどうか?といった事が基準になります。
そして環境は一度作りこんでしまえば一種の「仕組み」として働くため、あとは自分が意識しなくても、自動的に潜在意識に好影響を与え続けてくれます。
ぜひ、自分専用の潜在意識書き換え装置を製作するような気持ちで、環境整備してみてくださいね!
整った環境の中で生活していくことで、数ヶ月後には驚くほど思考が書き換わっているはずです。
まとめ 努力いらずで潜在意識を書き換える「仕組み」を日常の中に作る
潜在意識というのは、常に環境から情報収集をし、それを自身の中に取り込むという性質があります。
あなたが現在持ってる思い込みや思考癖、性格というのは、これまで触れてきた環境から無意識に学習してしまったものと言えます。
ということは、実は環境をコントロールすることで、あなたの潜在意識は、勝手に自動的に書き換わってしまうものだということなんです。
その際に私たちが意識するべきは、潜在意識が行う情報収集(自動学習)の方向付けを、自らの意志によってデザインすることです。
この基本構造を押さえておけば、潜在意識の書き換えというのは、実は、失敗するということ自体がありえないんですね。
何しろ放っておいても、環境から随時自動学習してしまう性質のものなので、その性質上、書き換わらないということ自体がありえないからなんです。
大事なのは、
- 自分が欲しい未来を前提とした上で、潜在意識をデザインする意識を持つこと。
- そして、潜在意識をデザインするために、自分の日常の環境をデザインするということ。
潜在意識を使って潜在意識を書き換えるという構造については、じっくりと語られる場面がまだまだ少なく、私自身も、メンターから直接教えてもらうまでは、色々と遠回りをしたのですが、これは裏技であり、同時に王道とも言える、非常に重要な先人の知恵ですので、ぜひ単なる知識で終わらせず、実生活の中で実践し、あなたの血肉としていってくださいね!
あなたが潜在意識の達人となり、幸せな未来を手に入れられるよう、心から祈っています。