「執着を手放すと手に入る」
「願いは手放すと叶う」
スピリチュアルな教えで、よく言われている言葉ですよね。
でも「手放す」って、なんとも微妙で難解な言葉だなって思いませんか?
だって、なんだか欲しがるなとか、忘れろって言われてるような…そんなイメージで、私にとっては、なかなかに悩まされたフレーズだったんですよね。
「めちゃくちゃ叶えたい、手に入れたいって思っているのに…そんなの無理だよー!!手放したふりとかじゃダメ??(涙)」って、目にした時思いましたし、その後もそれこそ何年も!思ってました。
もちろん実験好きの私ですので、「手放したふり」はさんざんやりつくしたことは言うまでもありません(笑)
でね、これ最初に結論を言ってしまうと…執着を手放すと叶うというのは確かに事実です。
ただ、その手放し方にちょっとしたコツがあるんですよね。
もちろんそれは、欲しいものをあきらめることでもなければ、無理やり忘れることでもありません。
「欲しいものは欲しい!めっちゃ欲しい!」で全然問題なしです♡
今回は、その「手放すと叶う」スピリチュアルの仕組みと、上手な執着の手放し方について、お話ししていきますね!
なんともふわっとしていてつかみにくいスピリチュアルな概念が、「使える知識」に変わるはずです♡
叶う執着と叶わない執着
まず一口に執着と言っても、実は「叶う執着」と「叶わない執着」があるんです。
今回の内容を理解する上で重要な前提部分となりますので、まずはここをしっかり押さえておいてくださいね!
- 叶う執着:叶っている未来を(無意識に)観ながら、何かを強く望んでいる状態
- 叶わない執着:叶わない未来を(無意識に)観ながら、何かを強く望んでいる状態
要は自分の潜在意識(無意識領域)がどこを観ながらそれを願っているのか?っていうところが重要なんですけど、それを判断する手がかりとなるのが、感情です。
なぜなら潜在意識の世界というのは、いわゆる非言語(情動や体感)の世界であり、自動反応の世界だからです。
なので自分が今持っているのは、果たして「叶う執着なのか?それとも叶わない執着なのか?」それを判断するには、願いを思い浮かべた時、自分の内側から出てくる反応が「いい気分なのか?それとも嫌な気分なのか?」そこを見れば、実は一目瞭然なんですね。
手放すべきは「望まない未来を観ながら」願いに執着している状態
何かを強く願うこと、特定の願いに執着すること、これ自体はまったく問題ないんです♡
手放すべきは「持っていて嫌な気分になる執着」、つまり望まない未来を観てしまっている時の自分の状態。
そして私もそうだったのですが、「観たくないけど、どうしても意識が叶わない未来の方ばかり観てしまう(涙)イメージングやアファメーションを一生懸命して一時的にリカバーしても、すぐに気持ちが落ちてしまって…」というところで、おそらくみんな困ってしまっているのではないかなと思います。
今の願いについて考えた時、なんだか苦しくなる…そんな時、自分の内側(潜在意識)が観ているのは「叶わない未来」の方。
ただそこで、「ネガティブはダメ!ポジティブにならなきゃ!」と焦ってそこから目を逸らそうとしてしまうと、潜在意識(無意識領域)に蓋をしてしまっている状態になりますので、実は、現実が余計にこじれます。
どういうことかというと…
「今自分は、どういう世界観を持っているのか?」それを現象として知らせてきてくれてしまうんですよね。
内側の世界(自分が無意識に持っている世界観)が外側(現実)に投影されてくるんです。
(このあたりの構造については、こちらの記事で解説しています)
「叶わない世界を観ていると叶わないのに、そこから目を逸らすとますますこじれるって…じゃあどうすればいいのよーっ」ってなりますよね(笑)
それでは「叶わない執着」の上手な手放し方について、続いてお話していきますね!
執着を手放す方法 「手放すと叶う」スピリチュアルの仕組みとその攻略法
「叶わない執着」とは、要は「叶わない未来」に自分自身が無意識にロックオンしつつ願ってしまっている一種の膠着状態のこと。
無意識だからこそなかなか抜け出せなくて誰しも苦労してしまう訳なのですが、この状態を抜け出すコツについて解説していきます。
ネガティブに蓋をしない!まずは「自分は今何を観ているのか?」を認識しよう
「叶わない執着」から抜け出るための最初のステップ、それは、自分の内側にあるネガティブを見ないふりせず、「自分は今、叶わない未来を観ているんだ!」ということを一度認めてしまう(潜在意識を意識化する)こと。
ここが引き寄せの法則を「使いこなす側」に立つための重要なスタートラインになります。
言い換えるなら、「自分は今、何を現象化させているのか?」「どういう世界を観ているのか?」それを認識するステップになります。
ここが意識化されず無意識のままだと、それこそ何度も繰り返し投影(現象化)されてしまうので、要注意です。
(このあたりについては、こちらの記事で詳しく解説しています)
執着を手放すコツは「今の願い」の次元(抽象度)を上げてしまうこと
そして、自分がどんな未来にロックオンしていたのか?そこが観えたら、実はやることって、単純に「その反対側を観る」ではないんです。
もちろん、「望まない未来」ではなく「望む未来」の方を観るという意味では「反対側を観る」ことにはなるんですけど、ここにちょっとしたコツがあって、単純に「今持っている願いと同じ次元上(抽象度)でその反対側を観る」だと、なかなかうまくいかないんですよね。
むしろ、反対側の未来を観ようとすればするほど、「だからこっちを観てはダメ!」という深刻さや、「観てはダメとわかっているのに、ついこちら側に意識が行ってしまう…!」といったままならなさが出てきてしまうのではないかと思います。
なぜなら、人の潜在意識には「◯◯してはダメと思うと、つい◯◯したくなる」という性質があるからです(見ちゃダメ!と言われると見たくなる、あの感じです)
つまり否定形が通じないんですよね。
なのでここでやるべきは、そのDEAD or ALIVEな二択の世界から抜け出すこと。
これがズバリ、「叶わない執着を手放せる自分」を手に入れるコツなんです♡
「その願いを叶えて、結局どうなりたいのか?」を見抜く
「二択の世界から抜け出す」というのは一言で言ってしまうと、「叶っても叶わなくてもどっちでもいい」状態になるということ。
そう聞くと、「えーっ、いやいや、そんなの無理だから!どっちでもいいなんて思えないよ!」って一瞬なりますよね?
わかります(笑)
じゃあどうやってその状態を手に入れるの?ってことなんですけど、それはつまり、「その願いを叶えて、そして私は結局どうなりたいのか?」そこを見抜いてしまうことなんです。
逆に言うと、今目の前にある願いが叶うか叶わないか?そこに強い不安や恐怖を感じているということは、「その先にどんな世界を望んでいるのか?どんな自分になりたいのか?」その部分が観えていないというサインなんですよね。
つまりここを決めるタイミングに来てるよって、ネガティブ感情を通じて脳みそが教えてくれてるんです。
たとえば、片思いや復縁がうまくいくかいかないか?音信不通の彼から連絡が来るか来ないか?そこに不安を感じながらも、でもやっぱり叶えたい!という状態にある場合。
前述してきたようにこれって、自分の感情としてはわかりやすくネガティブを感じている訳で、つまり叶わない方を無意識に観ながら強く願っている「叶わない執着」の状態です。
そこでこの執着を手放すためにどうするかと言うと、まず今自分が置かれている状況や彼との関係性は一旦置いておいて、「本当のところ、自分はどんな恋愛がしたいのか?大好きな人にとってどんな存在でいたいのか?」この部分の望みをはっきりさせることなんですよね。
片思いでも復縁でも運命の出会いでも、うまくいくかいかないか?その鍵を握っているのって、実はここなんです。
「叶った先」が未設定だと、叶う手前で停滞する
潜在意識は、それが望むものであれ、望まないものであれ、あなたがセットしたゴールめがけて現実を創造し続けます。
ということは、「自分の脳みそが恋愛成就の先に何を観ているのか?」つまりはそこが行き先であり、引き寄せにおいて大切な訳です。
けれどもし「恋愛成就の先」が未設定なままだと、「恋愛成就の手前」で停滞するという形で現象化することになります。
相手への執着を手放すってどういうこと?「手放すと叶う」恋愛のスピリチュアルな仕組み
特に恋愛だと、ついつい相手にばかり意識が集中しがちですが、スピリチュアルな観点で言うと実は恋愛相手って、あなたが恋愛成就の先に観ている世界を構成する一要素なんですよね。
これ、人に限らずモノでも事象でもそうなんですけど、潜在意識が叶えるのはあくまでも、あなたが観ている世界であり、そこに存在するあなたなんです。
要は、その世界を構成する要素となる人・モノ・事象っていうのは、そこに付属してくる存在なんだよということ。
言い換えるなら、何か特定の相手やモノ、事象をそれ単体で引き寄せようとするのって、引き寄せの仕組みからすると、実はちょっと的外れなんです。
それらひとつひとつはあなたの世界を構成するパーツであり、あなたの世界の中に引き寄せられる存在だからこそ、「引き寄せの法則」な訳なので。
すべては、あなたの世界ありきなんです。
なので目の前の相手や願いに執着したくなる時ほど!「その願望が成就した先に自分は何を観ているのか?」「どんな世界やどんな自分が欲しいからその相手との恋愛を叶えたいと思っているのか?」そこを内観してみてくださいね。
合言葉は、「願いのその先(なんなら先の先)を観る」です♡
ここが観えると、その手前にある願いは、欲しい世界に到達する上での「ルートや手段、付属物の一つ」に過ぎないことがわかりますので、その願いが叶うか叶わないか?ということへの重要度が下がる、つまり執着を手放せるようになるんです(目の前の願いに執着している状態は、手段が目的化している状態とも言えます)
手放しの状態になると、思考の状態が軽くなる(波動が高くなる)ため、「今自分が知っているルート」よりもっといいルートが自然と視界に入ってきたりますし、恋愛で言えば、「その世界を共有したい相手」は今片思い中の彼なのか?それとも別の誰かなのか?もちろんそれはどちらでもOKで、自分が望む方を好きに選ぶことができるようになります。
つまりこれが「相手への執着を手放した状態」であり、「手放すと叶う」スピリチュアルの仕組みなんです。
執着は引き寄せの味方になる!「手放す」の本質は願いの大元の部分に視点を戻すこと
「執着を手放す」というのは、欲しいものを忘れることでも、ましてやあきらめることでもなく、目の前の願いに意識を奪われるあまり見失ってしまっている、願いの大元の部分(願望成就の先に自分が望んでいるもの)にフォーカスを戻してあげること、つまり願いの抽象度を上げてあげることになります。
ここがわかると、それまでなんとも厄介な敵に見えていた「執着」が、実は引き寄せを後押ししてくれる強力な味方だった!ということに気づけるはずです♡
ぜひ自分の中の執着を上手に料理して、欲しい世界を手に入れてくださいね。
今回、ちょっと上級編な内容でしたが、ここが使いこなせるようになると、引き寄せのマスターレベルがぐぐっと上がりますよ!
では。