「自分の気持ちがよくわからない。好きなことややりたいことを聞かれても答えに詰まってしまうし、自分ってなんだかつまらない人間だなぁと思ってしまう…」
今の現実に100%満足している訳ではないけれど、じゃあ自分は何をしたいんだろう?何が欲しいんだろう?と考えた時、なかなかこれ!とピンとくるものが出てこなくて困ってしまっている人って、結構多いのではないでしょうか?
私自身も以前はそんな一人で、「自分の本当の願いがわかれば、すんなり叶うよ!」と教わりはしたものの、肝心の自分の本音がよくわからず、かなり手こずった経験があります。
実際のところ、自分の本当の気持ちがわかるとどうなるのか?
結論から言うと、解決すべき問題が激減して、「自分が本当に望んでいるもの」が手に入るようになります。
これは本当のことでした♡
少し違う言葉で表現するなら、頭の中のノイズが減って、すっきりシンプルになる感じ。
この状態に入ると、人生ってすごくスムーズで、快適なものになります。
今回は、
- 自分の気持ちがよくわからず、方向性が定まらない
- 自分がどうしたいのかわからなすぎて、人生の迷子状態
- 自分の意思がないと人に言われて、悲しくなってしまった
という人に向けて、自分の本音を知る方法をお話ししていきますね!
「自分の気持ちがわからない私って、どこかおかしいのかな…?」と深刻になってしまってる人もいるかもしれませんが、ちょっと視点を変えれば、自分の気持ちを知ること、そして自分の本当の望みを知ることって、実は簡単です。
とてもシンプルかつ効果抜群の方法になりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
自分の気持ちがわからない原因とは?
自分の気持ちがわからない理由、それは、脳内で日々飛び交っている「しょうもないトーク」をスルーしてしまっていることにあります♡
- 「○○するの、めんどくさい」
- 「あの人って、なんであんなにうざいんだろう」
- 「なんか今の言い方、ムカついた」
こういう、自分のダークサイドと言うにはやや規模が小さくすら思える「ちょっとした愚痴」を、悪いものだったり、取るに足らないくだらないものとして切り捨ててしまってる人って、人生を大切に真面目に考えている人ほど!実は多かったりします。
内面の勉強をしている人こそむしろハマりがちな、あるあるポイントではないかなーと。
- 「めんどくさいなんて言ってたら、人生好転なんてしない」
- 「いちいち人の嫌なところに意識を向けていてはダメ!もっとポジティブで現状に感謝できる自分でいないと」
本当の本当は、あれもこれもめんどくさいし、あいつもこいつも腹立たしいと思っているのに(笑)、そんな自分にNGを出して、ポジティブでいようと頑張った結果、苦しくなってたりしないでしょうか?
自分の気持ちがわからず悩んでいる状態って、つまりは「自分がやりたいこと、望んでいることがわからなくて苦しい」ということだと思うのですが、実はこうしたプラス方向の本音を知るには、マイナス方向の本音をキャッチして、それを上手に料理してあげることが、ものすごーく大切なんです。
というのも、この下処理を行わずに「何をしたいのか?」をいきなり見ようとするのって、人間の脳の仕組みから言って、なかなかに難易度の高いことだからなんですよね。
自分の本当の気持ちを知る方法
脳はポジティブよりもネガティブを感じる方が圧倒的に得意
私たち人間は、今でこそおおよそ安全に暮らすことができていますが、もともと命の危険と隣り合わせで生きてきた期間がとても長いです。
そのため脳は生存戦略として、危険察知能力を高める(ポジティブなものよりネガティブなものに敏感に反応する)よう、その機能を進化させてきました。
なので本来的に、自分にとって「快適なもの」よりも「不快なもの」を認識することの方が、脳みそって圧倒的に得意なんですよね。
つまり自分が感じている「不快さ」というのは、高精度な脳の反応であり、嘘のない本当の感情だということ。
自分はネガティブで困っている!という人は、それって欠点でもなんでもなく、脳の特性上当たり前のことなので、安心してくださいね(笑)
自分の本当の気持ちは、不快感の裏側にある
「じゃあ不快感をキャッチしたら、どう料理すればいいの?」ってことなんですが、日常で自分がふと「不快」を感じていることに気づいたら、変に大人ぶったり、ものわかりのいい自分になろうとせず、「今自分は、何を不快と感じたのか?」「その事柄の、どういう部分が嫌なのか?」をよーく眺めてみるんですね。
そうしたら次に、「じゃあ、どうだったらうれしい?」「本当は、どうしたい?」とあらためて自分に聞いてみるんです。
なぜならポジティブはネガティブの対極にあるものなので、今感じている不快感の裏側にあるもの、それがあなたの求めている心地よさであり、あなたが本当に望んでいることだからです♡
好きなことややりたいことを探しても、どうしてもありきたりなことしか出てこなかったり、一瞬好きかな?と思ってもすぐに楽しくなくなってしまって、自分がわからなくなることってけっこう多いですよね。
そういう場合、思い切って視点を逆に取ってみてください。
「好き」を探してもみつからなければ、すぐに目につく「嫌い」を見てみるんですね(笑)
自分の本当の気持ち(自分は本当はどうしたいのか?)を知りたいのなら、ネガティブの裏を見ていけばいいということなんです。
「○○してほしくない」は自分の本当の気持ちではない!?
ただここで多くの人がはまりがちな要注意ポイントがあるのですが、「◯◯されるのが嫌」 というのがわかった!だから自分の本当の気持ちは「〇〇してほしくない」なんだ!というのは、ちょっと惜しいんですね(これ、私自身がはまりまくっていた落とし穴でもあります・笑)
もちろん自分の脳が発したとても素直な感情反応ではあるのですが、これだと実は、自分の本当の気持ち(ネガティブ感情が生まれた原因)にはまだ達していないんです。
どういうことか、よくある例を挙げて説明してみますね。
たとえば、「いつも彼の浮気の心配をしていなくてはならないのが嫌」という不快ポイントがあったとして、「彼に浮気して欲しくない」は、その対極にあるものではないんです。
なぜかと言うと、これだと彼がどうなのか?という彼軸の話になってしまっていて、あなたがどうしたいのか?という話になっていないから(!)
自分の本当の気持ち、つまり「自分は本当はどうしたいのか?」というのは、あくまであなたがどうしたいのか?どうありたいのか?という話であって、「人にどうしてほしいのか?」という話になってしまうと、主体が相手となり、この時点で「自分の」本当の気持ちとは言えなくなってしまうんです。
ここ、ちょっとややこしく感じるかもなのですが、もう少しわかりやすく言い換えるなら、「相手がそう出てくることによって、自分は何をできないと思ってしまってるから嫌な気持ちになっているのか?」それこそが、「自分の本当の気持ち」だよ!ということ♡
「うーん、じゃあ相手から嫌な出方をされたとしても、それは我慢して受け入れなくてはならないってこと?それなら自分の本当の気持ちがわかったところで、状況はあまり変わらないのでは?」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、「自分がどうしたいのか?」「自分がどうありたいのか?」がしっかりと見えてくると、相手の出方もそれに伴って変化してきますので、そこは安心してくださいね。
まずは自分の本当の気持ちをあなた自身が知ることが一番大切で、それがわからないからこそ、実は相手が変な出方をしてきていたりするんですよね。
さて、そうなると次は、「恋愛ではいつも安心していたいだったら?それなら主体が自分だよね?」となりそうなところなのですが、なんと実はこれも!「不快の対極にあるもの」ではないんです(笑)
「心配なのが嫌。だから安心していたい」と言っている時に見ているのって、ネガティブの対極ではなく、そのはるか手前の部分。
つまりプラス極を見ながらそう言っているのではなく、単に「マイナスをゼロにしたい」と言っているのと同じことなんですよね。
これ、ネガティブが苦しくて、「とにかくそこから逃れたい!逃れられさえすればそれでいい!」という状態になっていると、ついうっかりしてしまいがちな部分なのですが、悲しみや不安、怒りの対極にあるものというのは、安心ではなく至福なんです。
つまり見るべきは、「安心感を得て、その上で手に入れたいものって何なのか?どんな自分になれたら最高なのか?」という部分なんですね。
さっきの浮気の心配の例で言えば、本当に手に入れたい自分というのは「彼の浮気の心配をしなくていい私」ではなく、「けっして替えのきかない、彼にとって唯一無二の存在である私」かもしれないし、「彼をいつも夢中にさせている女神的存在の私」かもしれないよね、ということ♡
もちろんこれはあくまで一例で、自分自身がそこに何を見ているのか?自分の心がどう反応するのか?というのが最大の肝となります。
この心の反応というのも人によって様々で、自分の至福ポイントがわかるとワクワクするという人もいれば、ジーンとするという人もいるし、しっくりくる感じがあるからそれだとわかるという人もいます。
私の場合は、至福が見えると、しっくりくると同時に胸がキュンとするので、そこをひとつのサインにしています。
(ちなみに大切なのは、至福を表現する「言葉そのもの」ではなく、その「言葉の中身」の方です!ここについては、こちらの記事でくわしく解説しています)
ちょっと混乱してきた人もいるかもしれないので、ここで簡単にまとめておきますね。
他者や状況などに対して不快感を感じた時に出てくる「◯◯してほしくない」「◯◯じゃなくなればいいのに」は、実は本当の気持ちの一歩手前にある内部トークになります。
自分の本当の気持ちは、そういった内部トークが発生する要因となっているもののこと。
「(その他者の出方や外部状況があることによって)自分は今、何を手に入れられないと思って、怒ったり悲しんだりしているのか?」その問いへの答えこそがあなたの本当の気持ちであり、あらゆるネガティブ感情の核心部分にあるものなんです。
そして自分が本当に望んでいることというのは、あくまで「問題が解決すること」ではなく、「問題のその先にある何か」のことなんですよね。
つまり見るべきは、「問題解決のその先に、自分は一体何を望んでいるのか?どんな自分を手に入れたいと思っているのか?」の部分の方だよ!ということ。
これ、悩みや問題に飲み込まれていると案外見落としがちな部分だったりします。
「あれれ?問題解決のその先が真っ白だった!」というのは、割とよくある話(笑)
自分の気持ちがわかると「自分は何を選択すればいいのか?」がわかる
けれどそこが見切れた時、日々湧いてくるネガティブ感情の真の原因も、自分が心の底から手に入れたいと思っているものも、どちらもわかってしまうので、その時その時「自分は何を選択すればいいのか?」がすっきりと見通せるようになるんです。
当たり前のことですが、目的地がわからなければ、そこにどう行けばいいのか?それを脳は提示することができません。
「手に入れたいもの」や「なりたい自分」がわかっていないと、行動や選択の軸が定まらない訳なので、「望む行き先に直結した行動選択」が、どうしても取れないんですよね。
これが、自分の気持ちがわからない時に陥る迷走・混乱状態の大きな原因。
恋愛を始めとする人間関係の例で言えば、自分の在り方と相手の在り方は一対になっているので、自分の在り方が定まらなければ、相手の在り方も自分が望んでいる状態とはズレたものになってしまうのは、必然だということ。
つまり、あなた自身が「本当になりたい自分」を見切ってしまえば、相手の出方もそれに合致したものに変わってくるよ!ってことなんです。
自分の気持ちに素直に生きると、人生は圧倒的に快適かつスムーズになる
そしてこれって、対「人」に限った話ではなく、実は世界の在り方も、その人その人の在り方と一対の関係性にあります。
どういうことかと言うと…
あなたが自分の本当の気持ち(本当はどんな自分でありたいのか?)を理解することで、あなたを取り囲む状況も、そこに合致したものへと変化してくるということ。
それほどに「自分の本当の気持ちを知り、そこを軸に行動選択をしていく」ことには、その人の人生を飛躍させてしまうパワーがあるし、逆に言えば、今もしもあなたが誰かとの関係性にすごくストレスを感じていたり、頑張っているのにスムーズにいかない何かがあるとしたら、それは、「何か気づくべきことがそこにあるよ!自分の本当の気持ちに気づいて!」というサインなんですよね。
もしそんなネガティブをみつけたら、ぜひスルーせず、そこから自分の本当の気持ちを発掘してみてくださいね(スルーしちゃうともったいないですよ!笑)
自分の本当の気持ちを知る方法 ポイント&ステップまとめ
- ネガティブを見つけたら、すかさず「その裏側」を見る(「〇〇が嫌」「〇〇したくない」止まりではなく、「どうだったら最高か?」を考える)
- 問題そのものではなく、「その問題によって自分は今、何ができない(手に入らない)と思って怒ったり悲しんだりしているのか?」を見る。
- 自分の本当の気持ちがわかる。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、慣れるとものすごくシンプルだし、それまで頑張ってもなかなかつかめなかった自分の本音がザクザクと見えてくるはずです♡
一度身に付けると生涯あなたの味方になってくれる、強力な自己理解スキルになりますので、ぜひマスターしてみてくださいね。
人生の快適度・スムーズ度がグーンと変わってきますよ!